公開講演会 市民活動の場から議会活動の場へ

活動内容
▼ 公開講演会

市民活動の場から議会活動の場へ

~今、議会では・・・市民活動への提言~

 

今回は帯広が会場。「男女共同参画条例」を既に策定している旭川市と様似町で条例策定に関わる市民活動をし、その後議員となって活躍している、AWN会員の二人を講師に開催しました。

日時:2004年12月4日(土)14:30~16:45
場所:とかちプラザ2階視聴覚室
講師:久保 厚子さん(旭川市議会議員)
高村 洋子さん(様似町議会議員)

I 講師自己紹介及び議員になるまでの市民活動の実践内容、
特に男女共同参画条例策定に関わる報告

久保さん

子育て、反原発・環境問題などの市民運動には関わっていたが、政治とはちがうと考えていた。しかし、良く考えると「台所から政治」というよりは「台所こそ政治」ではないかということで、政治への関わりを考えるようになった。また、市民活動を実践しているなかで、問題解決の早道は政治の場でその問題を議論する必要性も痛感するようになった。1999年に市議立候補するも次点。この時から、定例議会を毎回欠かさず傍聴開始。議会改革への思いが増していった。

※男女共同参画条例策定への関わり

● 1998年5月 市への提言組織「旭川女性プラン研究会」設立。
● 2002年2月 「男女共同参画を推進するための条例に私たちの意見を反映させる会」結成など、積極的に関わってきた。

高村さん

PTA活動や仕事の関わりの役員は引き受けてきた。様似町男女共同参画計画の策定に関する女性会議の委員に7年余り関わった。議員になる考えは全くなかった。

II 議員になろうとしたきっかけや立候補を決意した理由

久保さん

● 先にも話したが、市民活動を実践していて問題解決が
遅々として進まないなかで、政治への関わりの必要性を痛感。
●1回目の選挙は次点で、その後勉強のため議会傍聴を実施するなかで、
その必要性を再確認した。

高村さん

● 先にも話したが、全く議員になる気はなかった。
● 補選にあたって、町長から要請があった。
● 女性会議の委員として学習させていただいた、との思いと、
女性議員は必要だと感じていた。
● 誰かに立候補してもらいたいと思ったが、責任をとれないとの思いもあった。
● これまでも、扉を開ける役割を担ってきた。自分が立候補するしかないと
決意した。
● 2003年の選挙は無投票で、現在2期目となっている。

III 実際に議員になって感じること。
現在、重点として活動している事項など

久保さん

● 定例議会では必ず質問を実施している。
● 一般質問は市長が確認したことしか回答できないので、
その前の担当部局とのすりあわせが闘いである。
● しかし、重要なのは議場で話し、議事録として残すこと。
● 男女共同参画条例が制定されていたことで、
不妊治療の考えを少子高齢化対策ではなく、
リプロの視点で考えるように指摘できた。
● 市民の意見がきちんと反映されることが必要。議会は議員と市民の場。
● 一人会派は何もできないと思っていたが、結構できると実感している。

高村さん

● 農業者・母親・女性・町民として声を反映しようと思った。
● 党を持たないのは、どこでも顔を出せるため。
● 男女共同参画に関しては、条例を策定しただけで終わっている。
● 審議会委員を公募したが、応募者がいなかった。
女性団体である婦連協からは、女性議員1人であるが全くお呼びがかからない。
● 議員になって感じることは、女は介護・教育をやっていればいいとの考え。
● 農業でも、野良仕事はやらせるが、企画・立案分野には入っていない。
● 一生懸命、実績を残すしかないと感じている。

IV 会場からの質問

Q 議員報酬はいくらか?


久保さん

● 51万5千円(税・年金など差引いて33~34万円)。
● 高いかというとそうは思わない、このくらいもらわないと生活ができない。
● 北欧などは他の仕事を持って、議員をすることになっているが、日本はそうはなっていない現状では、どうしようもない。

高村さん

● 200,000円(同じく 14,5000円)。
● 議員だけでは生活はできません。

Q 女性が議員になったことで、議会の変化は?

高村さん

お弁当の空を自分で片づけるようになった。

久保さん

● 一般質問の数が増えた。(市民派女性議員は通常議会のたびに一般質問実施)
● トイレの数が増えた。

Q 議員当選前後で変化したことがあるか?

高村さん

● 支持してくれる女性は、高齢者と本当に若い女性。
● 批判されても笑えるようになった。(以前はうわさを気にしていた)

久保さん

● 自分としては変わらないが・・・人の見る目が変わった・・
距離を置かれるようになった。
● 行政の人の対応が違う。
● 政治家になったんだと実感するが、ここで日和ると何のために
議員になったかわからないので、今後も変わる予定なし。

V 最後に会場にむけて

高村さん

● 父さんは父さん。自分の一票を大切にしてほしい。
● この人に投票することに自分自身が「YES」と言えるか、判断してほしい。
● 子どものためにバトンタッチできる大人になろう!!

久保さん

● 選挙に出ましょう!!ノウハウは教えますよ。

講師のおふたりの元気に、会場の参加者も元気が出てきたのではないかと思いました。市民活動をしていると、政治が遠く感じるのですが、自分が送り込んだ議員を通して、政治を身近に感じ、議員と協働して活動を推進することが必要と痛感しました。 送り込みたい議員がいないときは、自分が立候補しよう!!(報告/木幡)