▼ 有道出人さん講演録
国内差別の緩和:性差別、人種差別正当化のプロセス
DATE 2003.8.9
講演/北海道情報大学教員 有道出人さん


国籍と人種

皆さん、こんにちは。台風の中を来ていただきまして有り難うございました。 特に僕は、どこに行っても旋風が伴いますが、今日は台風になってしまいました。 まあ、レベルアップかもしれないなあと思っていますね。 ですから、皆さんにご出席いただき、有り難うございます。

では、最初に、もう少し、自己紹介したいと思います。 皆さんご存知の通り、わたしは白人です。白人ですけれども、それでも日本人です。 私の様な人は、非常に例外だと分かるんですけれど、それでも、「僕も日本人だよ。」と言うこと。 日本人というのは外見ではなくて、国籍が有るか無いかと言う問題でありますので、そこをいつも強調しているのです。 皆さんにもそのことを申し上げたい。 皆さん、今入って来たときに、「英語でしゃべるのかな?」という条件反射があったような気がしましたけど、白人の顔を見たら、英語で話をしなきゃとういことではないです。 実は、現在の日本ではこのような日本人は益々多くなってきています。 簡単な事例は梅宮アンナです。 彼女は日本人離れの顔をしていますが、でも、誰が彼女を日本人じゃないと言うでしょうか。 何故なら、彼女は普通の日本人と同じように生活をしています。 私もそうです。ラモスさん、小錦さんも同じです。 そして、益々国際結婚の子供達が多くなっています。 ですから、僕のような顔で日本語ベラベラで、日本国籍を有する人とも多くなってきています。 つまり、僕のような顔でも、僕のアクセントがチョットなまっていても、日本人だということを理解していただければと思います。 これは、偏見の一つを無くしたいと思って言っているんですけれど。 こういった事は押しつけがましくいえないんですよね、人の思いとか信念とかはがみがみ言うとかえって抵抗しますから。 だから、先によくお願いしたいと思います。 


小樽温泉訴訟

今日のトピックスのジェンダーと差別なんですけれど、はっきり言って、ジェンダーとか性差別とかは、わたしの分野ではありません。 私は、国籍差別や人種差別には詳しいです。 ですが差別は差別なので、これらの差別にはどのような共通点があるか、また、日本ではどうして性差別も含めてこのような差別が撤廃できないのか、という社会現象についてお話したいと思います。

皆さん小樽の温泉問題についてご存知の方は、手を上げてくださいますか。 殆どの方はご存知ですね。これは、4年前の99年の9月に起きました。 私と私の友達が、インターネットで、ブラジル人が小樽の湯の花で拒否されたということを聞きました。 看板に日本語で「外国人の方はご入場をお断り致します」と書いてあります。 その真ん中には、Japanese only(日本人のみ入場可)と書いてあります。 その後はロシア語で書いてあります。 この人は子供の前であなたは外国人だから入れませんと断われたのです。 彼女は非常に大きいショックを受けまして、2ヶ月位泣き寝入りをしました。 これは7月におきましたが、9月には文章にして、こういうことが有りましたがどうすればいいでしょう、ここまで排除されると日本を出たい、と私たちのメイリングリストに書き込んできたんです。 でも、このような事が有るはずがないと皆思いました。 それで私と私の日本人の妻と子供2人、ドイツ人の友人のその妻の日本人と子供2人、それからもう一人のアメリカ人の友達と日本人の妻、それから、中国人の妻とその子供たちと17名で確かめにいきました。 アジア系の人は問題無く入れたんですけれど、アメリカ人の男性とドイツ人は断わられました。 なぜですかと聞いたら、ロシア人の船員の問題が有りますと言うことでした。どんなことですか。 いまは宗男さんがいなくなってそうでもなくなったけど、当事はロシア人が沢山いました。 今は漁業乱獲する教育の無いロシア人は締め出しているので上陸も少なくなりました。 当事は毎年3万人、1500隻位入港してました。 ロシア人もお風呂好きですから、はいりたがりますが、問題は日本のマナーを守らないという事でした。 例えば、ちゃんと石鹸を洗い落として浴槽に入ることをしないとか、浴槽に飛び込むとか、ウオッカを飲みながらどんちゃん騒ぎをして、他の人に迷惑をかけるとか、後は体臭が強いので、ロシア人が入ってくると、日本人客が敬遠するということでした。 だから、ロシア人を断わらざるを得ないと言う言い分です。 それで、外国人一律おことわりしようと言うことでした。

悪いけど、私も友達も船員じゃないし、ロシア人じゃないし、無関係じゃないですか、と言いました。 どうして我々を断わるんですか。 家族もいるんですよ。永住権も持って暮らしているんすよ、というと、ロシア人だけを断わると露骨な差別になります、と言うんです。 面白い言葉ですね。ロシアの露に骨で、袈裟まで憎むじゃなくて、骨まで憎いということですか(笑)。 それで、一律お断りすることは公平ではないかということでした。 すなわち、外国人を一律お断りすることは差別にならないんじゃ無いかということでした。 それはとんちんかんじゃないですかといいましたが、どうぞご了承くださいといわれました。 じゃあ一律お断りということですよね、中国人は在日韓国人はどうなりますか、と聞いたら、まあ、口を開けなければ大丈夫でしょう、と言う返事です。じゃあ外国人じゃなくて、白人お断りなんじゃないですか。 こちらの彼女は中国人ですよ。だれ?「私です。」と友達が返事をすると、「中国人の方出てください、外国人お断りなんですよ」と言いました。 そして、彼女は夫が一緒じゃなかったので子供たちもだめでした。 外見でその人が日本人であるかないかを選別しているんじゃないですか、そのような客商売は有りますかと、抗議したんですけど、それでもだめでした。 それでは、私の子供はどうですかと聞いたんです。 皆さん、この写真みてください。一人はアジアに近くてもう一人は欧米に近いです、目は緑は茶髪です。 すると、(係の人は)おおきくなったら、一人はいいですけど、一人はだめですとはっきりいいました。 「かわいいっしょ、ありがと。道産子らしく、めんこいしょ。(笑)」これは外国人差別というよりも人種差別であると思いました。 それは99年の9月19日の事でした。


差別の拡散

道新の記事に友達のカーターさんと僕が看板を指さしている記事がでました。 オスパとパノラマ、湯の花の3件が看板をかかげていました。 外国人お断りは93年からあって、小樽市はこの事を放置していました。 これは小樽だけで無く紋別でもそうです。飲食店組合がつくった看板です。 稚内の公衆浴場のそうです。もし差別を放置すると他のところでも起こります。 日本人で有れば360円で入れる公衆浴場で、外国人は別の入り口で外人風呂で2500円です。 これはロシア人は色々問題起こすので、管理費です。 3月26日のことですが、三沢の飲み屋で、「どうしてここまでするのですか」といいました。 「米軍の人は飲みやのルールがわからないので説明するよりお断りする方が能率的なのです。」 「じゃあ僕はどうなりますか。僕は米軍じゃ無いし、米じゃないです。」 僕は僕のパスポートを見せました。僕は常時携帯しています。 僕は警察に何度も外人カードを見せろと停止させられました。 外国人登録証明書を常時携帯しなければ日本では逮捕です。 おれは日本人なんだよ。といったら、じゃあ証明してといわれて、免許をみせる。 でもパスポートの方がインパクトがあります。 (飲み屋の)相手が言うには、でもあなたのような顔の人が入ればお客さんが誤解しますから入らないでください、と言うんです。 それは、ロシア人、タイ人、中国人、フィリピン人のホステスさんに英語で断わられたんです。 じゃあ英語でマナーの説明できるんじゃないですかというと、できるけど、外国人は嫌いだから、というんです。 オスパの看板をみると〔この飲み屋の看板と〕うり二つです。 つまり、これは差別の拡散です。 秋田市、東京、新橋、名古屋、那覇にもあります。 横浜の尾道でもあります。なぜお断りか。ことばの障壁が有るかもしれない。 歌舞伎町のスポーツ店、稚内でもお断りがあります。理髪店でもお断りがあったんです。 ケジラミがあるから。大滝村にもカワセミというお風呂屋が有ります。 それも外国人お断りです。看板がないんですけれど、僕もオーストラリア人二人も断わられたんです。 なぜ?外国人を断わっても、小樽を鑑みて誰も文句を言わないということがわかっていたんです。


官僚的対応

小樽市、小樽市議会、全部の政党にもアピールしました。 公明党、自民党、民主党、市民クラブ、共産党にもアピールしました。 差別撤廃条例について我々は提出したんですけれど、丸を出したのは共産党だけでした。 後は三角でした。市民クラブは我々と会ってくれさえしなかったんですよ。 自民党はまだ早いといって、公明党は影響しているのは我々の宗教に入っている人ですかということが問題でして。 創価学会のメンバーどれくらい影響しているの?わからないです。 それでは検討しましょうということでした。 (笑)共産党は中央委員会でちょっと検討しますということで、民主党も一応検討しますといって、棚上げになりました。
議会の人や小樽の市長である山田勝麿さんは、早いとおっしゃいました。 我々は保健所、銭湯組合にもアピールしました。 組合の言い分は、これは私立、民間で、組合事ではないです。 我々どうしようも無いんですよということをいったんです。 保健所が言うには、もし衛生の問題で有れば、営業免許停止はいえるんですけれども、でもこれは衛生の問題ではないです。 もし悪いおすしを売っているんでしたら、すぐ営業停止にできます。 人権の問題は我々の実施範疇ではないのです。 法務省の人権擁護部にいってください、といいました。

全部書類出して、返事さえ来ませんでした。 結局、皆さんに申し上げたいのは、憲法14条違反じゃないんですかと言うことなんです。 (彼らは)認めました。日本国憲法違反ですけれども、違法行為ではないんです。 ですから、我々行政官はそれを撤廃することはできません、と言われました。 じゃあ人権条例を作りましょう。 我々は人権条例を陳情として出しました。 (結果は)聞いたところによると、定例会で継続審査になって、今年の四月で流れて、無効になったんです。 だから、もう1回提出してくださいと言われました。します。9月に。

私が申し上げたいことは、撤廃する方法がないから、撤廃する方法を作ろうとしないと言うことです。 こうした動きは(私の)本にも書いてあります。 15ヶ月間で、当該者にあってこういうことをやめてくれないかと言ったんです。 パノラマはやめました。オスパはメンバーズオンリーにして、少なくとも進展はあったといえます。 湯の花はいっさい妥協しなかったです。 フォーラムとか話し合いの会は必ず欠席をしました。 小樽市は入浴マナーのルールを日本語、英語、ロシア語で作りました。 この温泉はこの掲示さえ断りました。どうせ外国人は入場させないからということです。
あらゆる措置をとってもどうしょうもなかったから、最後の手段になってしまったんです。これです。


訴訟への道

2000年の10月、僕の帰化と温泉問題とは関係ないです。 その時は(来日)12年でしたけれど、日本人と同じような生活をしていたんです。 空知郡南幌町に家を買ったんです。30年ローンで買ったんですよ。 だから、どこにもいけないんですよ。 どうせ日本に住むんだったら、日本人として住もうかなと思ったんです。 税金も払っているし、日本に貢献しているんですよ。 僕は言葉には問題ないし。生活水準も欧米並か欧米よりも優れているところもありますよ。 皆さんは戦後の日本を覚えているかもしれないけれど、現在は非常に住みやすいですよ。 もちろんある年齢は難しい点も有りますけれど、非常に住みやすくて日本が好きになってきたんです。 外見上日本人に見えなくても、法律上も日本人にならなくても結構というわけではありません。 選挙権が欲しいです。投票したいです。 投票できなけれは偽善者という気持ちがあります。 日本に貢献しているので、投票したいです。 だから、帰化したということで、日本人になっても、キューバ人になっても、ジンバブエ人になっても、カナダ人になっても僕は僕だから、これは僕にとってただの紙だけです。 それくらい単純なんです。 それで、帰化しまして、温泉にでも行こうかと言うことになったんです。

2000年の10月31日のハローウィンに行きました。 するとその温泉で外国人お断りなんですよと言われました。 すみません、私は外国人ではありません、日本人なんです。 どうなりますかと聞きました。すると、「貴方、温泉には入るとき裸になるでしょ、すると他のお客さんは誰が貴方が日本人だとわかるのですか、誤解が生じるのでお断りします」と言いました。 これはまるっきり人種差別です。だから、裁判になりました。 2001年の2月に提出して、判決はどうなったかというと、結論は、次の参考資料を見てください。 なぜ小樽市を訴えたかというと、この問題を放置した為に問題の起点、拡散となった責任が有るからです。 「外国人一律入浴拒否の方法によってなされた本件入浴拒否は、不合理差別であって、社会的に許容しうる限度を越えていうこのといえるから、違法であって不法行為に当る。 (p.23)」と言う判決で、3人の原告に100万円賠償金の支払いを命じました。 しかし、ここに書いてある社会が許容しうる限度という定義はどこに有るんですか。 どこにも書いてありません。 つまり、合理的差別とは何なんだとう定義はされていません。 裁判官が人種差別で有るということを認めました。 そしてこれが違法行為であるということも認めました。 でも、人種差別であるから、違法行為であるというところまでは結びつけなかったです。 即ち、これは差別としてやり過ぎと言うことなのです。 ですから有る程度までは合理的差別は認めますけれど、でも、やりすぎだから、だめだと言っているんです。 じゃあどうやって法律の限度を決めるのか、誰も決められません。 裁判にかけて時間とお金をかけて決められなければならないと言うことなんです。 それは、プロセスとして非常に不合理だとおもいます。

小樽市に対しては、「契約国は、人種差別を非難し、また、あらゆる携帯の人種差別を撤廃するする政策及びあらゆる人種間の理解を促進する政策を全ての適当な方法により遅滞無くとることを約束する。」 これは99年からですから、遅滞無くとはいえない。 さらに、「各締約国は、全ての適当な方法(状況により必要とされる時は、立法を含む)により、いかなる個人、集団または、団体による人種差別も禁止し、終了させる。」これは、96年の1月13日から日本も公約したのです。 このことを鑑みて、裁判官は、「この規定により、地方公共団体で有る被告小樽市が、貢献力の一翼を担う機関として、国と同様に、人種差別を禁止終了させる義務を負うとしても、それは政治的責務にとどまり、個々の市民の間で、条例を制定する事によって具体的な人種差別を禁止終了させることが一義的に明確に義務づけられるものではないと解される。」としました。 和訳すると、市も国も人種差別してはいけないと言っているんです。 それはありがたいです。人種差別条約の影響はそこまで及ぼしますよとはっきり書いてあります。 けれども、撤廃には色々な方法があるので一義的ではなく、フォーラム開催とかビラを配るとか、宣言するとかはできるが、条例まで制定する義務はないといっているんです。 これは条約違反です。 納得できなくて、控訴しました。 要は、小樽市は条約違反しているけれど、裁判官はフリーパスをあげて、責任はないと言っているんです。 だから、高裁で一人で提訴しています。


合理的差別による差別の正当化

日本の法律では合理的差別という概念が有ります。 これはどういうことでしょうか。 定義が有ります。「人間は事実上の差異を有するものである以上、これを無視して均一な取り扱いをすることは、かえって不平等を招く事になるから、社会通念からみて合理的だと思われる差別を認める概念(憲法の教科書より)」。
じゃあ、性差別を見てみましょう。 女性は子供産みますよね、男性できないよね。 だから、妊娠すると解雇になるのは合理的なんじゃないんですか。 だから、男性が給料運搬になって、女性は良妻賢母になればいいんじゃないですか。 それは、合理的差別なんじゃないですか。良妻賢母と言うことは社会通念になっているんじゃないですか。 そういわれたら、いい気もちしませんね。わかりますよ。

人種や国籍によって入浴マナーさえわからない人もいます。 でも、いろんな問題が生
じるので合理的差別として認められるという話には我々の裁判ではなりませんでした。 裏の話ですが、裁判官は和解しろといいました。 会合が2回もたれ、裁判官が和解案をだして、温泉(側)が外国人に謝罪の記事を載せるというのでした。 僕は裁判官に、僕は外国人では有りません、日本人です。 裁判官でさえ、そういう盲点があるのですか、といいました。 すると「私は温泉の言っていることを参考にして載せただけなので」と言いました。 裁判官でさえこう言うことが啓発されていないのです。 皆さんも色んな変な判決、特に女性の問題に関して変な判決がでていることが有ると思います。 たとえば、旭川大学のウインドルさんに対する判決です。 彼女のだんなさんもその大学に勤めているから、給料いらないから、解雇になっても合理的ではないかという判決でした。 ここまで合理的差別は浸透しているのです。 何でも差別は正当化できるんですよ。差別撤廃を阻みますよ。

こうしたことから生じる問題として、次の事が上げられます。 1.「社会通念」に基づく立法策定は大変困難であり、これが社会通念だということをどのように指摘するのか。 2.「合理的だ」と誰が決めるのか。社会且つ世論調査にまかせるなら、三者算用の立場から合意には無理が生じる。 過半数を勝利とするなら社会分離となり、政治家や行政が放置する可能性が強まる。 裁判官に任せると数年間もかかり、また陪審員制度が無いため社会通念さえ反映しない判決も出る可能性がある。

合理的差別ということばは広辞苑にものっていません。 弁護士に聞いても定義さえのっていません。 この定義は2つの文献の記述を合わせたものです。 3.「社会通念」が時事によって変わる。変化しているものを固定観念としてとらえ、現代の情勢を反映させるのは誤解を生じる。 曖昧な通念を強調しすぎたら社会の多様性に対する柔軟性を阻む。 国連の人権委員会は最終見解(CCPR/C/79/ADD.102, 1998年11月発行)の中で、合理的差別について次の様に述べています。 「委員会は、客観的な基準を下記、規約第28条に抵触する合理的差別の概念のあいまいさに懸念を有する。」と国連までいっているんです。 つまり、日本政府は、「国民は社会通念として人権は欲していない」と正当化するために言っていることになるんですよ。 また、「(国連の人権)委員会は、人権の保障と人権の基準は世論調査によって決定されない事を強調する。」 日本政府はこの3月に外国人の権利を認めることをできないとはっきりいいました。 〔日本国民は〕外国人の人権を支援することさえもなくなったという次の記事が出ました。

それは、「人権擁護、外国人への人権意識の低下。内閣総理府。 内閣府は、12日付で人権擁護に関する世論調査の結果をまとめた。 日本に住む外国人について、日本人と同じように人権を守るべきだと考える人の比率が初めて50%台に落ち込み、日本人と同じ様な権利を持っていなくても仕方がないが、前回調査〔1997年〕の18.5%から、21.8%に増え過去最高となった。 外国人に対する人権意識の低下ともいえ、法務省は外国人犯罪の増加が原因ではないかと見ている。 (毎日新聞)。」
即ち、この世論調査によりますと、もう外国人の権利を守らなくても仕方ないよって言う人が多くなっているんですよ。 なぜこのような世論調査を取ったのでしょうか。 国連に報告するためなんです。 外国人の差別とか権利とかを撤廃するのはまだまだ早い、立法するのも早いという事を正当化する為なのです。 日本政府は、マイノリティー(ウタリ、琉球の人、部落民)は人種差別撤廃条約では、カバーされていないし、外国人も国民じゃないので、該当しない、人権がないよと言っているんです。 これは、国連に報告したレポートなんです。


差別撤廃への考察

では、我々はどうしたら良いのか。 人種差別を撤廃できなければ、性差別撤廃法も難しくなる。 だから、欧米では、公共施設や雇用者は、求人広告では次の様に差別を排除した告示を行っています。 「弊社は、人種、皮膚の色、主義、宗教、身元、性別、年齢、出身国、性的嗜好、婚姻状態による差別を一切致しません」。 日本はそこまでしていないが、その約束は交わしている。 なぜ実行しないかというと、法律がないから。 (なぜ無いかというと)それは、まだ立法に早いから。 (早いのは)それは社会通念のため。なぜ社会通念が保てるのか、それは、合理的差別だから。

「合理的差別」とは、変な概念で有ると言わなくてはいけないと思います。 だから、我々がしなくてはいけないことは、「私たちは、あらゆる形態の差別を撤廃するために、罰則も含む人権立法立つ地方条例を策定、陳情、或は請願として、行政官と立法府に提出しなければならない。」 これは珍しいことではありません。 日本では、すでに、全国で16県742市町村で条例が制定されているのです。 苫小牧市に有りますか。ないです。 小樽市も札幌市もないです。 恥ずかしいです。 道庁にも出しましたけど、却下されたんです。 「不完全なものしかないと思います(フロアー)」罰則はありますか。 「ないと思います〔フロアー〕」。ですよね。 だから、男女機会均等法と同じように罰則がなければ、1986年から有るのに、均等ですか、我々の雇用機会?無い。 なぜか。罰則がないから。そういうことも我々は運動家としては、考えなくてはならないと思います。 皆さんにそういうこともアピールしたいと思いますけれど、時間切れで申し分けありません。 皆さんこれから力を合わせてきちんと条例くらいは制定するように目指しましょう。 我々にはいろんな参考書がありますので、前例が無いということはいえないんですよ。 我々が当事者として言うべきだと思います。 皆さんが住みやすい社会をつくりましょうということを最後にアピールしたいと思います。 以上です。皆さんお疲れさまでした。有り難うございました。


<有道出人(あるどう・でびと)さんのプロフィ−ル>

北海道情報大学教員 1965年アメリカ生まれ。
コーネル大学政治学部・1987年卒。 初来日1986年。カリフォルニア大学サンディエゴ校国際関係太平洋圏研修大学院・1991年卒。 日米貿易関係商学修士取得。1993年より北海道情報大学就職。 1995年「CAN WE DO BUSINESS?」ビジネス英語教科書を丸善より出版。 2000年10月帰化。現在、人権問 題に対して活躍中、小樽温泉における人種差別の件で札幌高裁にて係争中。 2003年4月単行本「ジャパニーズ・オンリー 小樽温泉入浴拒否問題と人種差別」(明石書店)出版。

 


 
2007年
 ・第8回総会
 ・女性のつどい2007inきたみ

 2006年


 ・第7回総会

 2005年


 ・第6回総会
 
NWEC国際研修
 
 2004年


 ・第5回総会
 ・公開講演会
   市民活動の場から議会活動の場へ

 2003年


 ・相内眞子さん講演録
 ・有道出人さん講演録
 ・第4回総会


 2002年

 ・第3回総会


 2001年

  ・ワークショップ報告
  ・長谷川静、
   座談会「堀道政の検証」での発言
  ・第2回総会
  ・沖縄女性と交流
  ・平成13年度男女共同参画社会づくりに
   向けての全国会議 報告


 2000年


  ・P・P(パンツ・プロジェクト)報告
  ・TBSプロジェクト開始
  ・TBSプロジェクト速報
  ・女性たちに「総選挙、どうしますか? 」
   と問いかけるチラシ配布完了
  ・TBSプロジェクト報告
  ・国連・女性2000年会議報告
  ・第1回総会開催
  ・エンパワーメント講座
   「パソコンでパワーアップ」
  ・第1回AWN総会 &
   エンパワーメント講座報告
  ・日本女性会議2000津 報告